こんにちは!
以前投稿したWindows編①、Windows編②の続編となります。
上記の記事と合わせて活用いただき、更なる生産性の向上につながれば幸いです。
ファイル名を指定して実行について
ファイル名を指定して実行の使い方
名前の通りの機能です。
以前の投稿(Windows編①)でも記載した、以下のショートカットキーで使用可能です。
Windows + R

前回投稿したWindows編②でも、excelの別プロセス起動(excel /x)で使っていましたが、
実行形式ファイルを指定して実行する際に引数を設定して起動できるため、普通にアプリを起動するのと異なり、用意された様々なモードで実行することもできます。
特定プログラムを実行するコマンド
業務用の端末でインストールされているものであれば、以下あたりをよく使うのではないでしょうか。
calc | 電卓 |
excel | Excel (Microsoft Office) |
iexplorer | Internet Explorer |
mspaint | ペイント |
notepad | メモ帳 |
outlook | Outlook |
powerpnt | Powerpoint (Microsoft Office) |
winword | Word (Microsoft Office) |
wordpad | ワードパット |
msedge | Edge |
VisualStudioCodeやChromeがインストールされていれば、「code」や「chrome」と入力すれば起動できます。
特定システム機能を実行するコマンド
システム機能を呼び出すコマンドで良く使うものとしては以下でしょうか。
多くの人が使いそうなものだけ抜粋しているので、SEが良く使うコマンドとかは省いてます。(mmcやgpedit.msc、regeditなんかはSEはよく使いますよね)
cmd | コマンドプロンプト |
compmgmt.msc | コンピューターの管理 |
control | コントロールパネル |
contorol admintools | 管理ツール |
devmgmt.msc | デバイスマネージャー |
explorer | エクスプローラー |
mstsc | リモートデスクトップ接続 |
perfmon.msc | パフォーマンスモニター |
powershell | Powershell |
services.msc | サービス |
shutdown /r /t 0 | パソコンのシャットダウン |
logoff | ログオフしてサインイン画面 |
taskmgr | タスクマネージャー |
特定フォルダを開くコマンド
これも一般的に使う機会が多そうなものだけ抜粋。
shell:Desktop | デスクトップ |
shell:Profile | ユーザーフォルダ |
shell:Personal | マイドキュメント |
shell:Start Menu | Start Menu |
shell:Startup | Startup |
正直、「shell:MyComputerFolder」と入力してPC画面を開くなら「Windows + E」でエクスプローラ開けば良いし(ホーム画面をPCにしておく)
「shell:RecycleBinFolder」と入力してゴミ箱を開くなら、デスクトップにおいておいた方がマシです。
自分流にカスタマイズ
さて、ファイル名を指定して実行について記載してきましたが
もっと簡単なコマンドで開けないかなー
とか
ほしいコマンドがない…
とか
思った方もいるかと思います。
もちろんできます!
任意のフォルダにパスを通す
まず、実行したいファイルをどこかのフォルダにまとめる前提とします。
今回は例として、C:\tools フォルダにまとめることとします。

①PCで右クリックし、プロパティをクリック

②システムの詳細設定をクリック

③詳細設定タブの環境変数をクリック

④ユーザー環境変数のPathを選択し、編集をクリック

⑤新規をクリックすると、入力できる行が出現するので、パスを通すフォルダのパスを設定し、OKをクリックする。

⑥その後、ここまで開いてきたウインドウについて、全てOKをクリックして閉じていく。
これでC:\tools にパスが通りました。
好きなファイル名でフォルダに保存し実行
準備はもう整いました。
試しに以下のファイルを入れて実行してみます。
※全てショートカットファイルにしています。
実ファイルでもOKですが既存でインストールされているものは
触らないようショートカットにした方が安全です。

まずはサクラエディタから。


次にGoProフォルダ。


どちらも開けることがわかるかと思います。
※大文字小文字の区別もされるので注意してください。
次にサクラエディタのファイル名を変えて実行してみます。



これでも開くことができますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
デスクトップにショートカットを置いたり、タスクバーに常設しておくのも良いですが、なんでもかんでもそうしてしまうと都合が悪いこともあります。
色々なウインドウを開いていてデスクトップを表示するのが面倒な場合やタスクバーがゴチャゴチャになってアイコンを選択するのに迷ってしまうためです。
コマンドで呼び出す分にはそのような懸念はないので、慣れれば様々な場面で時短効果を発揮できるかと思います。
なお、環境変数の設定に関しては企業のセキュリティポリシーで設定の禁止をされている場合やユーザの権限が無くて設定できないケースもあるのでご注意ください。